紳士スポーツ、ゴルフの歴史

発祥こそ定かでは無い

ゴルフというスポーツが人気が出ているのはよく分かる、若年層のプロゴルファーの活躍も相まって10代にもする人が増えていき、さらには英才教育を始めるために幼少時から特訓を開始している人もいるほどだ。さらには大学生が将来的に企業へ就職したら、接待ゴルフに役立つと言われている。この場合は男性の方が主に誘われる側だろうとは思うが、女性でも単純に体を動かすという名目では申し分ない競技だ。

さて、そんなゴルフだがいつからこれが紳士のスポーツとして親しまれるようになったのか、その起源について考えてみたい。そうなるとゴルフが誕生した経緯について探っていくことになりますが、現在までにゴルフの正確な発祥は判明していないのが現状だ。ただ説として残されている物はいくつか存在している。簡単に表にしてみると、

スコットランド古代ローマオランダフランス
14~15世紀紀元前11~14世紀11~13世紀
杖で兎の穴に石を入れるパガニガヘットコルベンクロス

こんな感じになっている。キチンとした定説が存在していない限りどれが正しいのかは断言できないにしても、憶測として考えただけでもかなり古い時期からゴルフと呼ばれていなくても、それに近い競技は存在していたことだけは分かる。気になるのはオランダとフランスの起源説、共に11世紀頃から似たような遊びがあると考えられているのは、国がそれなりに近いからというのもあるかもしれない。スコットランドの説にしても、この頃になれば文明としては十分に発展している時期なので説得力もある。

ただ古代ローマの紀元前説に関しては、どこか真実味がかけているのではと思ってしまう。ただこれにも根拠として残されているのが、ある壁画にゴルフの原形としても語られることがある『パガニカ』という競技があり、それがゴルフの起源であると強気になっている学者もいる。キチンと物質的に記録が残されているのは強みだが、それでも世界的に見てクラブとボールを使用したゲームは各地に存在しているが、決定的とも言える資料が残されていないためどれも真実に近く、真実から遠い状況に立たされている。

諸説残されている中で、最も真相に近い説として考えられているのがスコットランドだといわれ、一般的に見てもスコットランドがやはり定説として語るに相応しい起源だろうという見方もある。こうなってくるとどの辺からが正しくなっているのか混乱してくるので置いておこう。とにかく1つ理解しておけばいいのが、ゴルフの起源こそ分からなくても、昔から人はクラブとボールを使用したスポーツをする人が多かったということくらいだ。

打ちっぱなしたい

あまりいい印象はなかった?

今でこそ世界的な競技として知られているゴルフですが、中世ヨーロッパの時代においてゴルフという競技に対して政治面で、あまり良い思いをされていなかったという。またあまりにゴルフに熱中しすぎてしまうがため、本来しなければならない仕事を疎かにしてしまったり、また健全な男子が祝祭日にゲームをして遊ぶなど何事か! といった機運も重なって国によってはゴルフを含めたゲーム競技を行うことを禁止する法律まで制定していた。この時代に関してみれば、ゴルフに浸っていてもそれが戦いに直接的な影響力をもたらすかといわれたら、そんなことはない。クラブを振り回していればある程度腕力は付くかもしれないが、それで剣技や弓技を会得できるわけでは無いので、効率として考えたら悪影響しかもたらさないと考えられても仕方ないだろう。

主に禁止令を発令した国として、

  • ・1363年、イギリスのエドワード三世の名によって、祝祭日に健康な男子がゲームに浸ることを禁止。 違反者は投獄となり、代わりに弓矢などの射的練習をするように矯正した。
  • ・1457年、スコットランドのジェームス二世がゴルフ禁止令を出す。これも家臣たちがあまりに弓矢の修練を疎かにして、ゴルフに興じていたためだったが、あまり効果は出せなかった。

イギリスとスコットランドには目に見えての罰則を強いていた。ただスコットランドの場合は少々特殊かつ、あまり効果的に法案がその効果を国民に浸透させるだけの拡散力を有していなかった。

池ぽちゃの悲劇

ゴルフのためなら、死刑も怖くない?

1457年のスコットランド国王、ジェームズ二世は国内でゴルフが流行していることは知っていたが、あまりの浸透性に問題として抱えていたのだろう。それは家臣たちも同様で、国を守るべき存在がゲームに興じて遊んでいるなど言語道断として、これからは弓などの修行に励むように法律で正式に行うことを禁止した。それと同時に国民にもゴルフをすることを禁止したが、国民達の反応は国王が望んだものではなかった。その様子を簡単に想像で表してみると、

  • 国民A:大変だ! ゴルフをする事が法律で禁止されちまったよ!
  • 国民B:あっそうなの?
  • 国民C:まぁいいや、それより今日はどうする?
  • 国民D:とりあえず打ちっぱなしでいいんじゃね?
  • 国民B:そだな、よしっ行くか。
  • 国民A:いやあの皆さん? 禁止されたということは罰則が・・・・・・
  • 国民E:お~い、何でも今日も2時間待ちらしいぞ。 どうする?
  • 国民A:誰一人守る気ないのかよ!?
  • 国民B:あれっお前はやらないのか?
  • 国民A:・・・・・・やらせていただきます

こんなやり取りが行われていたと思う。それだけゴルフの楽しみにスコットランドの国民は虜になっていたわけだが、同様に家臣たちもどうしてこんな楽しい事を禁じられなければならないのか、むしろ国民達が法律を無視してあれだけやっているんだから、自分たちだってやってしまおうとなったとも考えられる。ある意味無秩序を招いた元凶とも考えられるが、楽しいことを禁止されればされるだけやりたがるのは人間の沙汰といったところか。

その後このゴルフ禁止令は3代に渡って施行され続けたが、ジェームズ四世がゴルフの楽しみに気付いてしまったため、この瞬間国王もまたスコットランドの国民同様にゴルフバカへと変貌した。ゴルフを楽しめない法律など廃案してしまえといって、ゴルフ禁止令を解禁する。それでも国民達は気にせず楽しんでいたため、結局何のための禁止令だったのかと疑問を投げかけたくなる。

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