競馬用語から競馬に詳しくなろう

keiba

競馬の中継をテレビで見ていたり、競馬好きな人と話をしている場合競馬をやっている人には当たり前の「競馬用語」を何となく聞き流しているときがあります。

詳しく考えてみると何となくしかわからないことなどもありますので、おさらいの意味も込めて競馬用語の一覧とそれについての短い解説の一覧をのせます。

競馬用語|競馬初心者

煽る(あおる)

 ゲートが開いて走り出すとき、後ろ脚の蹴りが強すぎて、立ち上がり気味にスタートすること。スタートで置かれる分、不利になる。

アウトブリード

 異系交配のこと。父系、母系をさかのぼっても、5代前までに同一馬が交配されていない場合をいう。血が濃くなりすぎるのを避け、別の系統の血を入れて活性化させることを目的とする。

垢抜けた馬体

 均整がとれた理想的な体形をいう。前駆と後駆がバランスよく発達し、体長と体高はほぼ正方形を示し、首は太すぎず、細すぎず、バランスのとれた体形をさしていう。

上がり馬

 下級条件を短期間のうちに連戦連勝して上の条件まで上がってきた馬のこと。

上がり時計 ゴールから起算して計った時計。上がり3ハロンが最も注目される。

脚抜きがいい 水を含んだダートコースで、砂がしまって走りやすいこと。

脚元がパンとする 脚が丈夫になること。または脚の故障がすっかり治ること。ソエを痛がったり、捻挫をしたりしていた馬を無理に走らせると、さらに悪くなる恐れがある。そういう不安がなくなり、十分調教もでき、レースにも万全の状態で出られるようになったことをいう。

脚を余す

 ゴール前で前が詰まったり、仕掛けるタイミングが遅れたりして、全力を出し切らないうちにレースが終わってしまうこと。

併せ馬

 調教で2頭以上の馬を並んで走らせること。併走させることによって、闘争本能を引き出す効果がある。

いい脚を長く使う

 決め手に近いスピードを一瞬ではなく、長く継続できること。

息を入れる

 レースの途中でペースを落とし、力を温存すること。

一杯追う

 手を動かしたり、ムチを入れたりして、全力疾走させること。

イレ込み

 馬が興奮しすぎて落ち着きを失った状態。気負いすぎると無駄に体力を消耗するし、冷静さを欠いて実力を出し切れないことが多い。

インブリード

 近親交配のこと。父系と母系の血統をそれぞれさかのぼると、5代以内に同一馬が配合されている場合を指す。その血統が持つ長所を引き出すことを目的として行う。ただし、逆にその血統の持つ弱点が強くあらわれてしまい、馬体や気性などに難のある馬が産まれる可能性もある。

馬込み

 レース中に馬がかたまって馬群ができ、ひしめきあった状態。

馬なり

 手を動かしたりムチを入れたりせず、馬の気分に任せて走ること。

上積み

 前のレースと比べて、馬の状態が良くなること。「上積みがある」といえば、前走よりも体調や精神状態が充実したことをいう。

大駆け

 冴えない成績が続いていた馬が、これまでとは一変して好走すること。

追って味がある

 最後の直線で追われてからの伸びがしっかりしていること。

大跳び

 一完歩の歩幅が大きい走り方のこと。このタイプはスピードに乗ると力が発揮できるが、一般的に器用さが欠け、小回りや道悪の馬場は苦手とされている。

置かれる

 馬群から大きく引き離されてしまうこと。「テンに置かれる」とは、出遅れなどのため、発走直後に大きく遅れることを意味する。

お手馬

 出走のたびに同じ騎手が乗る馬を、その騎手のお手馬という。

親子どんぶり

 同一馬主、あるいは同一厩舎の馬が1つのレースで1着、2着を独占すること。

格付

 競走馬の収得賞金によるクラス分けのこと。

ガサ

 馬格のこと。小柄な馬を「ガサのない馬」といった表現をする。

勝ち得

 南関東の格付け編成は1開催ごとに番組会議で決定する。そのため好走して収得賞金が条件の枠を突破しても、番組会議が実施されるまでは同じ条件の中で走ることができる。その有利さを勝ち得と表したわけだが、その分1~2キロ増量される。連闘で使ってきた時に勝ち得になる場合が多い。

勝ち負け

 確実に上位争いをすると予想されること。

勝ち味に遅い

 掲示板に載る(5着以内に入る)などの好走はするが、決め手に欠けて勝ち切れないこと。

ガラリ一変

 休み明けを一度使われて著しい変わり身がみられること。

がれる

 必要以上に痩せること。細くなること。力が発揮できない場合が多い。

管骨瘤

 前脚の管骨の上部にできる骨のコブ。

気のいいタイプ

 性格が素直なこと。騎手の指示によく従うため、調教がしやすく休み明けでも走る馬が多い。

決め手

 勝ち切るための脚力のこと。

競走中止

 発走後、レースを途中で中止すること。馬券は変換されない。

近親

 母馬を基準に、血統の近い親族のこと。一般的に母の姉妹の産駒、母の母(祖母)の産駒、母の母の母(曾祖母)の産駒などを近親とする。

口を割る

 レース中に馬が口を開くこと。引っかかった時にみられる。

屈腱炎

 前脚の管骨の後ろにある屈腱に起こる炎症のこと。一度かかると完治は難しいとされている。炎症を起こして腫れた部分がエビに似ていることから、エビハラやエビと言われる。

首を使う

 走る時にフットワークに合わせて首を上下に動かすこと。上手に首を使うフォームは無理なくスピードに乗ることができる。

稽古駆け

 調教でよく走る馬のことをいう。レースでは冴えない成績でも稽古だけはよく動く馬もいる。

血統表

 サラブレットの戸籍を表にしたもの。父、母、母の父を基本に、5代前までの合計62頭の祖先を記した「5代血統表」が一般的だ。

降着制度

 レース中に進路妨害があった場合の処置を定めたルール。(1)加害馬が被害馬より先着または同着の場合、加害馬は被害馬の次に降着。(2)被害馬が加害馬に先着した場合は到着順位通り。(3)被害馬が加害馬による妨害が原因で競走中止や失格になった場合、加害馬は失格。その妨害以外の原因で中止や失格になった場合、加害馬は最下位。(4)被害馬も加害馬に対して妨害行為を行い、双方に加害・被害がある場合には、到達順位通りとなっている。

午後乗り

 普通は朝に追い切りをするが、馬場の凍結などの事情により午後に追い切りをすること。

コズミ

 人間でいう筋肉痛の状態で、筋肉が凝って動かすと痛く歩き方が硬くなってしまう。

再調教試験

 レースで枠入りを嫌がったり、スタートが開く前に飛び出したりした時など裁決委員などに指示をされた場合に受けなければならない試験。合格するまではレースへは出られない。

ささる

 コースの内側へ斜行すること。最後の直線などで追い出した時に、この癖を出す馬が多い。

挫跖

 蹄にできる血豆のこと。石など硬いものを踏んだりすることで起こる。

シャトルスタリオン 北半球と南半球では種付けシーズンが違うため、北半球の春に北半球、秋に南半球に移動して種付けを行う種牡馬のこと。

シャドーロール

 馬が自身影を怖がるなど、足元を気にして集中力を欠く場合に装着される。首が高い馬のフォーム矯正のためにも使用されることもある。

15―15

 調教で1ハロン15秒のペースで走らせること。このペースはかなりゆっくりしたもので、脚慣らし程度の調整。

ジリ脚

 決め手に欠けて、レース全体を通して平均的なスピードでしか走れないこと。このタイプの馬は先行してジリジリ粘るようなレースをするので大崩れはないが、勝つまでには至らず2、3着になることが多い。

進路妨害

 レース中に斜行などをして、他馬の進路をふさぐこと。騎手は制裁処分を受け、場合によっては降着や失格になる。

スパイラルカーブ

 小回りコースでは4コーナーでスピードが上がった時に外に振られる場合があり、その不利を少しでもなくすために馬場の内外に高低差をつけたコース。南関東では船橋競馬場が、この形態である。

ズブい

 エンジンのかかりが遅い馬のこと。反応が鈍く、騎手が追っていないとスピードが上がらず、置かれてしまう。

疝痛

 腹痛のこと。

総合調教試験

 休養期間が1年以上の馬が受ける調教試験。南関東では原則として総合調教試験の合格馬は所属競馬場において出走しなければ他の3場の出走できない。(A級格付馬は番組編成委員が認めた場合のみ出走できる)

ソエ

 管骨骨膜炎のこと。向こうズネともいう。若馬の化骨が進む前に、強い調教を始めようとすると発症する炎症。

外枠発走

 ゲート内で立ち上がったり、暴れたりして他馬に悪影響を及ぼすと認められる場合、あるいは発馬前にゲートを飛び出してしまった場合などに一番外側の枠にまわされること。ひと枠あけて入れられることもある。

ソラを使う

 レースや調教中に馬が突然走る気を失ったり、全力で走らなくなったりすること。差し、追い込みタイプの馬が、最後の直線で早目に先頭に立つと、前や横に馬がいないため気を抜いてソラを使うケースがある。

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